犬渋滞 2006 4 9

 東京近郊の、ある住宅街では、午後4時過ぎになると、
「犬渋滞」が起きるそうです。
 犬を散歩させる時、同じ道で、犬同士が、かち合うと、ケンカが始まるので、
よその家の犬が、その道を通過するまで、順番待ちをするそうです。
 これは、羽田空港で、滑走路が混雑していて、
滑走路が空くまで、東京上空で、順番待ちをしている飛行機に似ています。
 昔から住んでいる住民は嘆く。
昔は、犬渋滞は、なかった。
犬を散歩させるのは、子供だから、犬同士のケンカを気にしない。
 今は、犬を散歩させているのは、ほとんど高齢者だから、
紳士的であり、マナーを守って・・・・・。
しかし、その結果、「犬渋滞」が起きる。
 しかも、犬種が変わってしまった。
昔は、99%、犬は「雑種」だったが、
今は、99%、犬は、「血統書」になってしまった。
だから、犬同士のケンカを恐れる。
その結果、「犬渋滞」が起きる。
 何か、おかしい。
「犬の散歩」
子供の姿が消え、高齢者が増えた。
「犬種」
雑種の犬が消え、血統書の犬ばかり。
 こうした現象は、
日本で急速に進行している少子高齢化と関係があります。
徐々に、日本社会の「変調」が大きくなっていくと思います。
 もちろん、ここ数年は、日本経済は、好調だと思います。
何しろ、今の日本経済は、「夏」だからです。
 暑い夏の日も、働くアリを見て、キリギリスは大笑いします。
キリギリスは、おいしいものを食べ、歌い、踊り、毎日が楽しくて仕方ありません。
しかし、冬が来ると・・・・・。
 少子化対策を、最も重要な国策とすべきです。
もちろん、これは、国だけでなく、
企業、マスコミ、地域社会など、全員が真剣に取り組むべき問題です。
 今は、「夏」です。
投機資金やオイルマネーが、株価をかさ上げしているうちに、
「冬」の備えをするべきです。
もちろん、冬の備えとは、少子化対策のことです。













































トップページへ戻る

過去の記事 あ〜こ へ戻る